

ベリーニはイタリア人デザイナーと私で最終の掲載色を決めた
赤字:覚えておくと便利なところ。
掲載色を決めた、と大きく見出しにしたのは、お客さんから、名前の由来を聞かれることが多いからです。
ダジャレだったり、思慮深かったり。 泣き、笑い、感動が私の仕事人生のテーマ。 私の作るサンプル帳は、私が書く絵や作曲する音楽、詩や小説のつもりで、まさに矢追作品のイメージで作ていますので、読み物として十分なボリュームのある構成になっています。 ベリーニは、イタリア人の名前です。 イタリアのデザイナーの色感覚は、普段の環境が生み出すもの。 真似が出来ませんが、一緒に作業をすることで、コアとなる考えなど段々判ってくるものです。
この商品は、30年廃番にしない 新スタンダードシリーズを目指して企画しております。 椅子にしたときに、小椅子ならボリューム感と質感を高め、ソファなら存在感を強めるように糸の太さの調整をしております。 一部の色が、似たように見えますが、全部、一度張り上げて、色の違いを確認しているので、まず同じではありません。
安価にしていますが、高級織上げと言って良い、経糸を2重に張って、2つの組織を作っています。
*経糸2重ビーム 経糸を撒いたボビン(クリール)が普通は1本のところ、2本必要です。 経糸ごとに違う組織を織ることができ、2重の組織を作ることが可能となります。
裏側を細い糸で止めて、表はダイナミックに太い糸が表現するようにしています。 この組織によって、摩耗耐性があがり、ピリング防止が出来、アクリルならではの発色を楽しめるようにしています。
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アクリルが椅子張り向きの化学繊維と言われる所以は、ウールを模した化繊であること。 故に、短繊維が普通で、長繊維のアクリルは可也珍しい。 当社においてもアクリル=短繊維でありますし、一般論でそう結論して外れません。
ベリーニは、厚みを感じるザックリとした糸が織りなす柄で、薄い背や座でも、椅子のデザイナーが意図したデザインに近づけてくれます。
カチオン染料で染め上げ、とても発色が良く、ポリエステルの様に色が沈まない特性がある。 今は椅子張り専用にひいた国産のアクリルはなくなり、ポリエステルを使わざるを得ないのが現状であるが、この商品はアクリルも使用している。
今回のサンプル帳は、廃番ロスをなくすためのスタンダード品づくりというテーマがあり、どうしても鮮やかに映えるアクリル繊維を入れたかった。
丈夫であること、多色にしても飽きないこと、何よりも椅子に張ったら初めて、2倍、3倍と椅子を引き立てる良質な椅子張り企画をしないとならなかった。
50色以上の最終候補から実際に板に張って38色を選び、多くの椅子張り職人に張ってもらい、アクリルの本質を改めて理解してもらえると嬉しい。 尚、アクリルを使用するにあたっては、今や高級素材。 高額でもあり41%を入れることした。 残りはポリエステルだが、上手にマッチングさせて、20%を越える値上がりがあっても、上代で4900円/mと可也安く抑えることができた。
椅子の形状は起伏やカーブ、立体が強いフォルム。 椅子に張ってこその商品、それがシンコールのベリーニです。 エコテックス認証工場でOEM製造したエコテックス商品であります。
コロナ禍の値上前の上代相当なら、3,000円台であるが、その時はその時で、その価格では難しかっただろう。 運賃や包装紙も凄い値上。 値上どころか、もう荷物は要らないからと運送会社にお断りされる位、信用取引が崩壊するような言葉が飛び交う。 本当に、可哀そうな業者だとして、国が応援するような態度の業者だろうか。 現実どれだけ強気な営業をしているか監督官庁に確認してもらいたい。
引用: https://syacyo-sincol.blogspot.com/2023/09/sincol.html
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