Furnishing Leather 2024~ 1巻

News

デザインイメージの話

Sincol Furnishing Leather 新カタログが2月20日発刊されました。
毎度ながら、今回も企画開発に苦しみ、耐えて、光が差して、漸く完成しています。 新商品のアイデアが出たら、直ぐに2.5Dシステムで、シミュレーション試作するか、頭の中でイメージ試作。 暫くは、枕元にアイデアを置いて、その商品を愛するように思い、何が不足しているのか、誰が喜んでくれるのか、人の手の平を想像し、その手に届くまでをも、商品の一部として思いを詰め込みます。 そして、納得いくまで考え抜いて、具現化し、段階を経て商品化しています。

加えて、今回は、私のプロデュース人生において、塩化ビニルレザーの産業をつくり、ささえ、貢献してくれた人々、また、産業への感謝を最大限に表したい” その思いを伝えたい、その意思を表現するデザインに苦慮しました。 

まず、私の感謝の気持ちを表す方法、それは業界に喜んでもらえる情報発信です。 
結論からいうと、PVCレザーというプラスチックは、60%以上が海由来の塩素だということです。 石油由来から植物由来へ変更すればエコです等の類のややこしい物ではなく、海には無尽蔵に塩素があるじゃないか!という発想です。 塩ビというプラスチックは、地球、母なる海の恵み という事実を、シンコーだの誰だの関係なく広く知ってもらう、シンプルでストレートな思いです。 物まねバカりする同業他社には、こうした感謝の思いこそ、”無尽蔵の資源である塩素で、環境に優しいプラスチック” を、コピーして真似して欲しい。 無尽蔵の塩素が海から採れる事実、認知が広がることで、塩化ビニル、又、塩化ビニルレザーは、環境にやさしい究極のプラスチックとなります。 怪しい科学、疑いたくなる環境対応に振り回される例が減る筈です。 

キャンペーンの様になり、業界が盛り上がれば、業界に感謝・貢献ができると考えました。 この旨は、サンプル帳の冒頭ページに掲載し、また、ポスター類も用意しています。 各種展示会では、チラシを配布させてもらう予定になっています。 是非、クリックして読んでください。 ポスターとチラシはpdfで、下記からダウンロード可能です。 自由に貼って、配布して頂いて結構です、寧ろ、有難い。

https://sya-cho.blog/wp-content/uploads/2024/02/41a3faf6a9f417c679702a48180d96cc.pdf

業界の皆に、この素晴らしい素材を育ててくれて、ありがとうと言いたい。 燃やすとダイオキシンが出るだの言われて、アゲインストの時代もありました。 塩素を燃やすと一部がダイオキシン化するのは化学の事実ですが、魚や肉も焼いて食べています。 そうです、微量が体内に入っても問題がなく、国がそのPPM(量)は安全な範囲を指定しております。 今では、ダイオキシンが発生しても焼き尽くす温度で焼却炉が設計されており、ゴミとなるものから体内に入ることはありません。 肉や魚で問題がない、その肉や魚を食べるよりも安心です。 

それでも、SNSの切り取りで真実が曲げられるように、風評で撤退する企業もあった。 それでも、多くの人が踏ん張った。 大手商社が撤退しても、携わってきた大勢の塩ビ愛は消える事が無かった。 この15年、いや20年と、1秒でも長く使えるロングライフ設計に拘り、レシピを見直し続け、業界初で次亜塩素酸対応や耐アルコール対応をしてきました。 私の通る道を追う同業やメーカーは、真似するだけですが、それも、塩化ビニル業界が盛り上がるなら良いと、何でも許し続け、特許もフリーにしたものさえあります。 やさしいプラスチックであることを、広く、子供たち、未来にも知って貰いたい気持ちでいっぱいです。

そして、”デザイン”の企画開発の話です。 塩化ビニル産業に貢献するデザインとは何か。
急速なAIの進化がもたらす社会の変化、DX化、ロボティクス化、進化の最先端には、生物を越えた面白く興味があるものばかり。 アナログでそれらに勝るデザインを出せるのか、自分を追い込んで決めたのが、3D効果です。 目というアナログをフィルターにして、脳が判断する 好し・悪し に訴える工夫をデザインに入れました。 錯覚の効果で質感をあげたとも言えます。 我ながら、このデザインアプローチは、プリントレザーに益々の発展をもたらすものだと感じています。 もう安物ではありません。 世界に発信できるレベルのサステナブル、高耐久、高意匠、高性能、この産業がこの先に歩む道しるべが示されたと思います。 

表紙のデザインは、哲学的問いを入れました。 ”貴方は、トンネルから出てくる人ですか? 入っていく人ですか?” そして、表紙をひっくり返して、同じ質問です。 ”貴方は、トンネルから出てくる人ですか? 入っていく人ですか?”  実は、裏表で、中心の色が違います。 自分の価値観など固定は無意味。 量子力学的な、そんな異次元ポータルといっていいトンネルを描いています。 ピンク色のレザーの色を上部の帯にし、中央に、トンネルのポータル絵をおき、その二つを縫製模様で繋げることで、我々が長時間存在できる3次元と多次元との繋がりを表しています。 ポータル側は、誰もが、空想できる、信じたものが実現する次元。 どの次元のどの価値観でも、多次元を信じれば、どこにでも行ける無限次元。 諦めることも、落胆することも無用、自分を信じて進む。 哲学も楽しめるはずです。

新商品の殆どで、私が思う”脳に直接問いかける3Dデザイン”を確立するために、その手法をみつけだし、デザインチームに理解を深めてもらい沢山作成し、一番のものだけを採用しています。 デザインチームも大変苦労してくれましたが、きっと、此れまでの仕事にはない、達成感、成長を確認しているのではないでしょうか。 関係者にも大いなる、大いなる感謝を表明いたします。

矢追和彦

商品概要の一部はここをクリック

プレスリリースは書き絵をクリック


https://sya-cho.blog/wp-content/uploads/2024/02/b0073a11ed5d0a3cf6defe88ee666a09.pdf

コメント

  1. […] にしたときのリアル感、質感、高級感を増すように技術が使用されています。 https://sya-cho.blog/2024/02/20/post-427/ 新商品についての概要は以下のリンクをクリック! https://sya-cho.blog/2024/02/20/po […]

タイトルとURLをコピーしました