モダクリル 表記変更の件

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モダクリルは塩素が入るために、高い難燃性をしめし、その為、用途が防炎に偏るのですが、非常に発色が良い繊維で、実は、ぬいぐるみも多く使われてきました。 今は、アフリカなどでは、カラフルなかつらに多く使われていると聞いています。 確かに、長い髪の毛に火が移ることは想像に難くなく、モダクリルが重宝するわけですね。 という訳で、今後もモダクリルの市場はアフリカを筆頭に、これからも市場が伸びる繊維とされているのです。

世界のメーカーですが、 
日本のカネカ Kaneka Corporation 当社でも、カネカロンモケットという商品名でお世話になっている、カネカさんですね。 幾ら発色が良いと説明しても、高いから要らないと言われることが多くなり、販売量が少なくなり、今日では、PR営業も来てくれなくなりました。 寂しいものです。
インドのアディティア こちらも巨大カンパニーです Aditya Birla Management Corporation Pvt. Ltd. インドも巨大資本が、世界中でM&Aをして、繊維を供給してくれています。 一部、ネシアで使用させてもらいました。 今は在りません。
台湾のフォルモサ 漢字では、台湾塑膠工業股分有限公司 Formosa Plastics Corporation 繊維よりも、塩ビ樹脂では大変お世話になっています。
トルコのアクサ Aksa Akrilik Kimya Sanayii A.Ş. 現在、アクリル繊維では、アクサを多く使わせてもらっています。 ロービングからの仕込みなので、ロットが馬鹿でかいのが辛い。 始めて行った時は、門前払いされた思い出。 繊維ではヨーロッパを含め巨大企業です。
韓国のテクワン Taekwang Industrial Co. Ltd. 残念ながら、此処だけはお世話になってません。

これが、寂しい話、昔はアメリカ、ヨーロッパ、日本企業の会社名と商標名がスラスラ言えましたが、もう、殆ど残っていません。 今あげた代表5社に変わっています。 

写真は、モダクリルの発色性や滑らかな艶を、滝で表現したもので、派手でしたかね。。。 それでも、結構、モダクリルの特徴をつかんでいると思います。

お知らせの拡散不足で反省、改めて、紹介いたします。

これまでアクリル系と呼んでいた繊維、日本では長年カネカロンで知られていますが、表記が2020年11月に日本化学繊維協会により、「JIS L0204-2繊維用語(原料部門)-第2部:化学繊維」を改正し、2022年12月末までアクリル系表記がつかえ、その後は、モダクリルに”用語変更”となりました。
つまり、今日ではモダクリルと表記しないとなりません。

実は、元々、海外ではモダクリル Modacrylic fiber として定義されております。 カネカロンで覚えている我々にとっては、海外で織物を開発していたら覚えにくさがありました。  
厳密には、ポリアクリロニトリル 85%未満、少なくとも35%含むポリマーをモダクリル。 ポリアクリロニトリル85%以上であればアクリル繊維となります。

覚える特徴は、発色が良い、難燃・防炎機能、嵩高。

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