
人間がミクロになる、古くから、SF小説や映画化されているものです。 大人になった今はあまりパッとしない題材ですが、子供のころは、潜水艦に乗って人の体内に入る映画こそ、身近に恐怖心をあおられた記憶にのこる物語でした。 日本のアニメは美化されたSFの方が多いですし、手塚治虫先生の作品でも風刺的な作品はマニアックファンにだけ読まれていますから、ハリウッドは昔から進んでいましたね。
今回のマックスは、牛の皮膚を拡大化して、椅子やソファのサイズで最大化したら、今までにない意匠になるのではないかとして企画したものです。 実は、牛の革以外でも、山や川に出向いて、沢山の自然にある何かの写真を撮っては、拡大して頭の中にため込んでいました。 大抵は、拡大するとグロテスク、生々しいものです。
マックスは、グロテスクにならないように、模様として仕上げるのに苦労しています。 線との境界をどう始末するか、今までのイメージ通りでは新しさに欠けていて満足いきません。 そこで、グラデーション的にしていますが、このグラデーションは 谷底に太陽が東から西へ沈んでいく光の移り変わりを表現させています。 椅子にすると思ったとおり、なかなかどうして、これまでに無かった模様と使いやすさを両立してくれました。
意外と色との調和が良いです。 どの色でも、新感覚でありながら、椅子になじむので静かに売れ出し、気が付くと良く使われるレザーになると期待しています。
デザインをどう起こしていくか聞かれることがあります。 この手法で、座る人が小人になった感覚は得られないでしょうが、日常からヒントを得ていることが分かる商品だと思います。
マックス のA3のプレゼンバージョンのデジタルカタログは此方へ
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/leather2024-2/#page42
マックス のB5のサンプルバーションのデジタルカタログは此方へ
https://sincol-group.jp/digitalcatalog/leather2024-3/#page120
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