トヨタ紡織 座席の形、設計自由度高く のニュース
座席のカスタマイズ。 私たちのお客様の中には、カスタマイズ希望されるユーザーさんからの要望で、オリジナルであったり、別注仕様で製造していらっしゃる方もいます。 歴史は古く、自動車内装云々という看板をあげた個人店は昭和の30-40年からも在り、現在では車種ごとにキットとして販売されている業者さんも多くあります。 仕事の合間で、一般の椅子の修理もしたり、縫製技術を生かしてテントも併用していたり、その形態があり、経済浮き沈み、淘汰の波もある中で、今日に至ります。
15年前の中国では、本革仕様の車が欲しい人が多く、本革仕様だと50万も高くなるというので、ビニール使用の車で安く買って、街の小さな自動車内装の縫製屋さんなどで、本革に張り替えたら、20万で済むとかいう自慢話をする人がいるとかで、実際にやった老板さんにもあった事がありました。
オリジナルの革シートは物が違うと言いつつも、製造 → ディーラー という流れで、原価が倍々ゲームで高くなるのを見てきて、昔の日本も同じように、自動車内装業と看板をあげる個人店が、そこそこの件数あったなと思い出します。
トヨタ紡織さんが、座席の設計自由度を高くできる技術、体制にあるという事で、しかも、それを実行するようで、ニュースになっていました。 上記の現金がない高度成長時代と今のニーズが違う中で、生き残っているカスタム屋さんのノウハウは可なり高く、どこまで需要に対応できるのか、そして対応するのか未知ではありますが興味深々。 そうした経験値的な背景の中、このニュースを違う角度でみると、プロパーに使われてる素材の価格が安すぎる点で気になりました。 選択肢が多い中では決して良いものではなく、これで充分だろの発想だらけです。 そのような発想をする業界が、本質の良さを求めるカスタムに手をだして成功するのだろうか。
車の役割が単なる移動から、静かな内部、自動運転化により、移動する室内空間に変わっていく中で、何百万もする車の内装が、我々素材や材料のプロからしたら、これかよ??という位、安い材料であることです。 日本車のモノづくりのヒエラルキー構造、VAやVEの行きつく先の特徴といって言い。 他例えば、BYDの内装は、完全に居住空間として設計されていて、材料が高いものを使っている。 ベトナムのビンファストでも日本車より全然マシ。 それで、日本車よりも遥かに安い。 バッテリーの使用環境の問題を除いて、見る人が見たら、BYDのコストパフォーマンはピカイチと言っていい。
先ず、天井材。 日本では一般車や、比較的安めのファミリーカーは不織布まで下げられている。 こんなのはm何十円しかしない。 100円出せばもっと何とかなる。 クラウンクラスでさえ、100円±○○円程度だろう。 レクサス、2倍になるかといえば、そこまで変わらない。 勿論、その裏のウレタンなど防音や免振は多少違うかも知れない。 しかし、見えるところ位、何とかして欲しいと考える資材のプロは多いはず。 どこまで行っても、大衆車、消費者は知らない扱いだ。 男の世界ではない。 内装は、女性だけ、決定権者は経験者でない、外部デザイン100%でやるくらい、BYDに勝ってもらいたい。 本気で願わないと、此れまでの発想の車づくりしかできない位、開きがあると断言しておこう。
自動車内装屋さんに天井材の変更を頼むと、それなりに掛かるので、やる人はいないだろう。 しかし、居住空間に変わっている時代に、車の値段だけ100万+も高くなっているのに、室内材料のコストダウンでは情けない限りだ。 情けないの意味が分かるだろうか。 世界を代表するようなメーカー群、実際に成功してきたし、プライドで無理だろうな。


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