WisteriaGroup シンコーを中核とした事業改革 経過報告
シンコーのホームページは会社として結果を表示し、考え方は私のブログが良いとおもい、此方に書きました。
賃金改革: 給与のベースアップ 2万円 :
プライム上場の企業を含め、多くの企業の賃上げは、一定年齢以上されませんでした。
当社は、2023年度中に、社員全員のベースアップを宣言し、2024年に有言実行しました。
但、仕入先からの値上転換が平均すると半年以上も遅れており、営業部のコミットが守られませんでした。 又、少しでも安い内にと在庫を増やす営業マンが多くなり在庫過多。 その上、お客さんの一部は値段があがるからと別な商材に変更されるなどで、在庫過多のます。 これで、評価損も大きく出るとシステムが推測して、今その通りになっています。
そこで、社員全員に半額の1万円のベースアップをし、1万円を来期に持ち越すことにしました。
従来の給与改定は5月からですが、時給社員の給与も上げることから、最低賃金改定と合わせて、最低賃金が発表される10月から、今後の給与改定に変更しました。 約束通り、10月に全員のベースアップを行いました。 来期10月は、先延ばししたベース1万円を、約束通りに社員全員に加算します。 合計2万円の全社員のベースアップ達成です。
それ以降は、各自の評価に対するアップダウンに給与制度を変えます。 今、システム構築中で、2026年度の3月期に発表し、2026年の4月から新評価、新給与制度に変更いたします。
退職金改革: 先払い制度でiDecoの推奨
① 合計金額を100万円アップし、新卒で入社した場合、1300万円に拡充し、大手企業と孫測ない金額にしました。 又、執行役員になれば、最大で2100万円の退職金となります。
② 社員全員に、月1万円の先払いを始めました。 国がNISAやiDecoの制度を推奨することに呼応。
支払は、給与に加算です。 上の給与のベースアップ2万円と合わせて、合計3万円総支給が増えます。60歳の定年まで、400万以上が先にその資金として渡されることになります。 先払いされた退職金は、対象となる退職金総額から引かれますが、運用益がでるので、結果的にマックス1300万以上の退職金合計になると思います。 給与として支払う容なので、社会保険料負担があり、iDecoではそれが戻ってくるわけです。 安全な運用を呼び掛けています。
問題は、社会保険料負担したお金なので、会社の負担はあり、懐としては痛い制度ですが、 必ず貰える退職金という制度が安心安全な環境となり、仕事に集中してもらえると考えて、こうした中小企業の悩みを解決する国の正義の制度確立を待ちながらの実行となりました。
③ 退職金は原則 全員対象
時給で計算する社員、パートタイマーにおいても、退職金対象としました。
時給に36円が加算される先払い方式です。 時間給の職種は、流動雇用者が多く、退職金制度が馴染にくいですが、年金は補助であり自分で貯めていくシステムから鑑み、又、iDecoなどが充実してきているため、対象を広げました。 これも、社会保険料負担をしていますので、我々の様な姿勢の会社を国が本気でサポートして、年金問題の解決としていただければと考えています。
女性に働きやすい環境づくり:
産休や育児休暇は既に、国の基準通りになっていますが、休みやすい環境として、業務システムの改修を進めています。 2023年には、業務システムを2億円を掛けて一新。 先ず、ユーザーインターフェースを始めての人でも使えるようにしました。 又、顧客/商品/価格/販売履歴などが、知らない人でも簡単に検索でき、過去の販売実績を数年前分からも検索できるようにしました。これにより、実質、アシスタントの引継ぎをしなくても良いようになっています。
勿論、従来のベテランからは、操作性が変わり、検索などを頼らなくても覚えて仕事をしていたので、余分な機能がついて使いずらいという声もあるのは事実ですが、自分もやすみやすくなっていると根気強く理解を深めて達成しています。 今も都度、改良に当たっています。
そして、人数の少ない営業所では、A拠点の女性が休むと、誰もいなくなり困るような事態が過去発生していましたが、電話システムを一新し、その場合は、B拠点でA拠点の電話をとって引継ぎできるようにしています。 新しい電話システムは、担当者が吟味して入ているのですが、色々な問題があることが後からわかり、この間に、導入しては辞めた複数分、数百万のシステムがパーになっています。 コストを掛けてでも達成させる思い出、今年入れたシステムが順調に稼働することを期待しています。
休み:
35年来、原則週休二日で、240日から245日前後の労働日数でしたので、実質3日に1日休める仕組みです。
それに、加えられた5日の有給消化義務で、休みだらけとなって、これ以上はお客様に迷惑がかかると判断し、土曜日に仕事の整理の為の5日分の出勤を増やしました。 実質、増やした5日で有休消化ができております。 そのまま3分の1が休みについては、担保できています。
社員からは、有休がとりやすいと言う評価を得ております。
RDIFタグの活用:
社内でマイコンプログラムを利用し、RDIFタグによる車両管理、社員証の読み込みによる勤怠管理に移行しました。 社員証を読ませると、サブスクしている勤怠管理にAPIで出社の信号を送り、同時に、対象者のパソコンを自動で起動させるので、パソコンが立ち上がるまでの時間ロスもありません。全て自前で製造しています。
DX化をすると、サブスクでのサービスが多い昨今、その経費は年間にすると莫大です。 AIがプログラム作りを支援してくれる時代、なんで自分で作らないの?と疑問に思うできです。 マイコンは、色々なセンターをつなげて、シングルタスクのロボットのように仕事をしてくれ、しかも安価で、素人でもネットを見ながら組み立てられます。 そこで、RDIFタグを大量に仕入れ、マイコンとセンサー、AI支援でプログラムをつくり、色々な実験を始めました。 車両データも誰が何時乗ったのか、危険運転などの状況も連携してわかります。 RDIFタグを利用して、様々な複雑な処理を簡便にするアイデアも、AIで出力しています。 YoutuberよりもAIを使った作業は私の方が良く知っているかも知れません。
資材のアプリケーション開発:
ZEH住宅の法制度に合わせ始めた断熱材の販売に続き、車の2次マーケット向けにCarichブランドを作り認知度をあげています。 今年は、GOLRICH ブランドで、室内の運動&e-Sorts の関連資材の販売を開始。 早速、実績を生んでおります。 高い開発ノウハウと海外工場とのコラボ、さらに、大量の在庫機能で、次の30年に向けて着々と進めております。
2025年3月期に向けて:
中途採用者は、全く質のチェックがされていません。 多額の報酬を払っても、20代で転職3回目となると、仕事は殆どできた試しがない。 30代でも、同じような現象です。 仕事を達成するための自身の管理など、身に着く前に辞めていることが多いのでしょうか。 こうしたお金を捨ててきました。
これからは、海外からも積極的にインターンシップを募って、世界人材と交わりながら、内部にいる人達の質をあげる方に力を入れ、圧倒的なプロ集団に仕上げようと、仕掛けしています。
中国工場も私が最初に設立するために訪中して、25年、設立24年を迎え、次の30年に向けての準備に入らないとなりません。 5月からは、コロナ前のように月1回は訪中して、必要な質の向上に努めます。
如何せん、人に関わる問題が多いのですが、反面、ロボットやAIなど、此れまで導入に躊躇していた技術が花を開いていますので、丁度相殺されていくのが現実ではないでしょうか。 社員は人、人がタカラですから、まさに、この人への投資と人の質を上げて差別化を図りたいと思います。
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