テキスタイル / 2026-09-03

オーガニックコットンとリネンが2026年のテキスタイルを制圧しつつある件

最近のテキスタイル業界レポートを読んでいたら、2026年は「サステナビリティと最先端テクノロジーが交差する新時代」だと書いてあった。春夏コレクションはリネンやオーガニックコットンの採用が一気に進み、透明感のあるメッシュやシアー生地がトレンドを牽引しているらしい。

正直、ウチの現場感覚とも一致する。椅子張地の商談でも、ここ1〜2年で「オーガニック」「リサイクル」というキーワードを口にするお客さんが目に見えて増えた。以前は価格とデザインが9割だったのが、今は素材の由来を聞かれる場面がある。

ただ、現場としては悩ましい部分もある。オーガニックコットンは供給量が安定しないし、リネンは加工コストが高い。「サステナブルだから選ばれる」という単純な話ではなく、耐久性・染色の再現性・量産の安定性、全部クリアして初めて椅子張地として使える。この地味な部分をすっ飛ばして「サステナブル推し」だけで語るメーカーの話は、正直、話半分に聞いている。

それでも、消費者の意識が変わってきているのは事実だし、ここで研究を止める理由はない。うちも次のコレクションでは、オーガニックコットン混の生地を数点、試作に回すことにした。派手なプレスリリースは打たないが、地道にサンプルを触って、使えるものだけを残す。それが結局、一番早い道だと思っている。