
アルナンデは、ボリュームがありながら、ミックスに織りあげても、上代が3500円と努力して製造した織物です。 ない筈のものがある、なんで?という意味の商品名では在りません。 南に出ることを意識したことや、インドでホームスパンを作るときにメモした中に残っていた名前だったことなどミックスしています。
2021年から23年にかけて値上基調の中で、どうコストを抑えるかに悩まされました。 125円だったドル円為替が150円と、為替だけでも20%も値上がり。 原材料の多くが石油由来ですから、日本が原産国となる材料など皆無です。 ”日本製”の正体がそうなのですから、もっと日本製の定義を堂々と変えてくれたら、世間の食品を始めとする様々な偽装が減る筈です。
インフレが、愈々、給与や所得にも及び、安い物を売る程、先行きが厳しくなる状況。 設備は古い、若い人は技術を身に着けるほど定着しない、どの分野もロボットやAIに頼らざるを得なくなるのでしょうか。 結論的には、コストどおりに利益をだして販売しないと、従業員の給与アップなど出来ないどころか、関連費用も値上しており、マイナスばかりです。
そんな世の中においても、コスト重視となる案件は、何時の時代もあるものです。 織物であれば、糸を強くして、見かけの太さがボリュームに繋がるように撚糸する。 本来、繊維が細くて糸が多いところ、繊維を太くして強度を落とさずに繊維数を減らして、ボリューム上げる工夫が代表例です。 簡単なようですが、糸を作るのは生産量が必要になるので、原材料や在庫力、資金を多く必要とします。 量が望めない無い時代に、量を作る逆張りするしかないわけです。
同じ糸を、他の織物にも、ごく少量混ぜ込んで、少しのコストダウンと糸の消化をしていくわけですが、皆さんにご愛用頂かないと、最後は大赤字。 選ぶだけの表ズラだけメーカーとの違いは、こういう本業ならではの細かいケアですね。 因みに、当社、私が経営する名古屋のシンコー株式会社は、
経産省 ”次代を担う繊維産業企業100”に選ばれました
であります。 本気の開発、日本で供給を続ける責務で、商品開発をしております。
提案ボードのデジタルカタログは、
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-2/#page38
B5は、
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2023-3/#page138
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