Sincol レザー モリーナの紹介

レザー

少年の時に初めて買ってもらった革の感覚を再現する意匠

企画コンセプトは、グローブ。 思い出があふれ出るリアルな質感。

昭和生まれの私の思い出の中で、キャッチボールは格別である。 近所のお兄さんとしたり、知らないおじさんとしたり、近所のそこに居る年齢バラバラな子供たちとしたり。 初めは、家にある大人用の大きなグローブ。 手入れもしていないので、カラカラに乾燥していたが、親父の会社のレクリエーション用で、一般のグローブの他、キャッチャーミット、ファーストミットと揃っていた。

小学校2年だと思うが、親元を離れる夏の野球合宿、子供に冒険を というレクリエーション企業の企画があり、母の勧めで友達と参加。 自分のグローブが欲しかったが、母は、先生が野球道具は沢山あるから、なくても大丈夫と言っていたから!と買ってくれなかった。 母の買ってくれない思い出は、いつもこのパターンであった。 決して貧乏では無かったが、自分と姉妹で5人の子供、贅沢はさせられなかった。 今も変わらないが、所得が多ければお金に困らないというのは間違い。 子供が多ければ、所得差など高い税と社会保険料の負担で、一般家庭よりも普段は渋チン生活を強いられる。

私も、子供だから、それを鵜呑みにして、家にある道具も持たずに合宿に参加。 何も持っていかなかったのは自分だけで、大変みじめな思いをした。 コーチのキャッチャーミットで、身体が小さいという理由でセカンドにつくよう言われた。 各ポジション、3人ずつくらいだったと思う。 それが数チームできて、レベル別に分かれたと記憶している。

帰ってきて、父からどうだったと聞かれたので、道具の件で恥ずかしかった話をして、いつもの母の強引な説得であり、仕方ないなという空気間で流された。 夏が終わると、自分の誕生日。 父がグローブを買ってくれるというので大変に喜んだ。 野球は、硬いボールの時は、キャッチボールしかしていないし、テレビでみるだけだから、色は一般的な本革の色ではなく、青レンジャーの青を選んだ。 この後、リトルリーグにも入るが、小学生の間、この青いグローブは自分だけだった。 足が速いせいで、サインはバントと代走ばかり。 グローブは練習用に近かった。 OBが来ての指導の時、テスト試合で、OBが、この子相当できるから、なんで使わんのと監督に行ってくれ、センターオーバーのヒットを3本だしたのが唯一のいい試合。 コーチがやたらにいて、そのコーチの子が定着レギュラー。 出番がないまま、くさって辞めた。 いろいろな思い出の中心に青のグローブがあった。




買ってもらったグローブは、革臭く、硬いから、子供の力では閉じることができない。 折り目を付けて、枕にして寝たものです。 自分が開発した新しい商品の試作ができると、数日、抱いて寝ています。 抱いて寝ると、夢で、足りないものや使われている情景を見ます。 夢を覚えていなくても、なんとなく頭にインプットされて、更に試作を重ねていけるのです。

モリーナ のA3のプレゼンバージョンのデジタルカタログは此方へ
https://www.sincol-group.jp/digitalcatalog/leather2024-2/#page50

モリーナ のB5のサンプルバーションのデジタルカタログは此方へ
https://sincol-group.jp/digitalcatalog/leather2024-3/#page210

コメント

タイトルとURLをコピーしました